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ホテル専門共創採用メディア Studio STAY は 「Behind the stay」をタグラインとしています。 ホテルが作っている宿泊体験の裏側を取材し、求人情報とあわせて掲載します。


しかし、宿泊体験を作るのはホテルだけではありません。

宿泊体験は、ゲストとの共創。ゲストが居て初めて体験が完成します。


「STAYを創るゲストの話」では、

「泊まる」の新しい楽しみ方を実践している

3名の方にコラムを寄稿していただきました。


それぞれが見出した宿泊体験の価値。

あなたもぜひ、次の旅やライフスタイルに取り入れてみませんか?

 

ーー皆さんは、「あえてひとりでホテルに宿泊」したことはあるだろうか。

vol.1を書いてくださったのは、人気メディア「おひとりさま。」を運営されている、まろさん(インスタグラムのフォロワーさんは、なんと5.5万人!)。平日ほとんどホテルで暮らす生粋のホテルラバーであり、おひとりホテルステイのパイオニア的存在なのだ。


そんなまろさんに、ひとりホテルステイの魅力と、それを堪能する方法をお話しいただいた。

「おひとりさま」のための宿泊プラン、さらには漫画まで!最後までごゆっくりご覧ください。



1、おひとりさま流、ホテルでの過ごし方

こんにちは!ひとり時間を楽しむメディア「おひとりさま。」を運営しているまろです。




誰かと過ごすのももちろん楽しいけど、ひとり時間だからこそ味わえる世界もあるなと思い、このメディアを運営しているのですが、過ごし方の中でも特に好きなのが「ひとりホテルステイ」です。



誰かと泊まりに行って、感動を共有したり、朝まで語り尽くしたりすることも大好きなんですが、私の場合はその人との時間を大切にしたい思いが強すぎるのか、”ホテルとの時間”がなくなってしまうんですよね。


なので、ひとりのときは、とことんホテルに向き合います。それくらいホテルが好きなんですよね。変態みたいに思われるかもしれませんが…はい、そうです。私は変態です。(笑)


たとえば、私は最近クラシックホテルが大好きで良く行くのですが、富士屋ホテルに行った時は、ダイニングでこのストローを手に取って、しばらく愛でていました。



誰かといたら「それでさ~」って言いながら、この愛おしさなんかに気づくことなく、ストローの袋をべりべりっと破いていると思うんですよね。


でもひとりだと、この愛おしさにも、ちゃんと気づくことができる。これは、やっぱりひとりステイならではだなと思います。


変態だと思いますよね…?そうです、私は変態なんです。大事なことなので、繰り返します。(笑) でも、この変態ぶりを時には解放することが、実は大事だと思っています。


それくらい、自分の好きなことを、誰の目も気にせずに、とことんやり尽くす時間って時には必要だと思うんですよね。特に本当にやりたいことを見失っているときには、自分の欲求に素直になることで、「私ってこういうことが好きなんだ」って気づいたりもして。


ちなみに…このストローを手に取って凝視しているときにふと、「スタッフさん、きっと不審者だと思うだろうな」とさすがに心配になったのですが(笑)、サーブしてくれた方は「そんなところまで気づいてくださって、ありがとうございます。ホテルのロゴ、可愛いですよね。実は、ストローの袋以外にも、あらゆるところにロゴはたくさん潜んでるので、ぜひ探してみてくださいね」と、優しく声をかけていただきました。さすがの富士屋ホテルです!




2、ひとりでホテルを楽しむためのヒント


そうやってホテルと向き合うことで、やっぱりホテルの空間をつくっているスタッフさんとの関わりも、ひとりステイだと印象に残ることが多くて。ひとりだからこそ、スタッフさんのホスピタリティが沁みるんですよね…。


複数回リピートしているホテルは、スタッフさんが素敵だから、という理由でリピートしているところがとても多いです。


スタッフさんとの思い出は、数えきれないほどありますが、なかでも忘れられないのが、今は残念ながらクローズしてしまった「Hotel CLASKA」にひとりで滞在した時のこと。



連泊で滞在していたのですが、仕事がかなり詰まっていて、しんどい状況で。普段だったら、気分転換に外食しに行くのですが、そんな余裕もなくて、連日テイクアウトをしまくっていたんです。


受け取りして、チェックインカウンターの前を通ってお部屋に戻っていたのですが、ある日、お部屋に戻って少しすると、ドアをノックする音が聞こえて。


出ると、なんとスタッフの方が、お皿とフォーク&スプーンを持ってきてくださっていて、「良かったら、お使いください」と。

「ありがとうございます」と受け取った後、ひとりでちょっと泣いちゃったんですよね。今の私には、こういう優しさが必要だったんだよなあって。


「大丈夫ですか?」と心配されて声を掛けられていたら、それはtoo muchだったと思うし。昔、ドラマ「着飾る恋には理由があって」で、会社の先輩役の向井理が、後輩役の川口春奈が道で泣き出しちゃったときに、さりげなく周りの人に見えないように立って隠すシーンがあったんですが、まさにそんな優しさでした。(笑)


やりすぎてもダメだし、やらなすぎてもダメで。ホスピタリティって本当に奥深い!


そんな素敵な気遣いにふれて、余韻を楽しめるのもひとりステイならではかなと思います。



3、ホテルとのコラボレーション「ひとりホテルプラン」


そんな、ひとりホテルステイ好きが高じて、より多くの人にひとりホテルステイを楽しんでもらいたいと思い、「ひとりホテルプラン」を企画しました。


「ひとりでホテルを堪能してみたいけど、変に思われないかな」「ちゃんと楽しめるかな、夕飯や夜の過ごし方どうしようか…」など、ひとりホテルステイをしてみたいけど、勇気が出ない人を後押しできるようなプランを作りたいと思ったからです。


ありがたいことに、この思いに共感してくださったいくつかのホテルさんとコラボレーションして実施させていただきました。



プランを販売させていただいたことで、ひとりホテルステイデビューを楽しめたというお声をたくさんいただけたのはもちろん、


ひとりだからこそ柔軟に日程を組めるので、ホテルにとって集客が難しい平日に多く予約が入ったり、混雑しておらずひとりでゆったりできる閑散期の予約が埋まったりと、ホテル側にもメリットが生まれて、Win-Winとなれたこともすごく嬉しかったです。


これからも、色んなホテルさんとコラボしていきたいなあと思っています。



4、「おひとりさま。」で、ホテルステイをもっと楽しむ

そして、なんと信じられないことに、このアカウント「おひとりさま。」が原案となり、漫画化され、コミックス第一巻が発売されました〜!!


©『おひとりさまホテル』まろ マキヒロチ/新潮社

https://www.amazon.co.jp/dp/410772557X?ref_=cm_sw_r_mwn_dp_SH9P2R5KCK86V378S49P


タイトルは、その名も「おひとりさまホテル」。そうです、まさに私が楽しんでいる、ひとりホテルステイの世界観が描かれています!


しかも、描いていただいてるのは「いつかティファニーで朝食を」などで知られるマキヒロチ先生!!歓喜。


作品には実際のホテルが登場し、ホテルの設計会社につとめる4人のメインキャラクターたちが、それぞれ思い思いにひとりステイを楽しんでいます。


ひとりだからこそ、お部屋でだらだら誰の目も気にせず寛いだり、ディテールにうっとりしたり、「そう、これがひとりステイの良さなのよね~」と共感の嵐


個人的には、各話で、ひとりで見るホテルの景色が、見開きページになってるのがたまらなくて...。


漫画で、ぜひぜひご覧ください!ひとりホテルステイの魅力を感じてほしいです。


そして、いつかあなたもひとりホテルステイを試してみてもらえたら、とっても嬉しいです。ひとりホテルステイの魅力を感じてほしいです。そして、いつかあなたも「ひとりホテルステイ」を試してみてもらえたら、とっても嬉しいです。


Instagram:https://www.instagram.com/ohitorigram/





【STAYを創るゲストの話 vol.1】
まろ(おひとりさま。)

2022.03.22

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